2014年12月2日火曜日

ラストコンクール!



ハマ美のデザイン・工芸科は芸大コース、私大コース共に今年度最後のコンクールが終了し、後期の授業も残すところ2日!
コンクールの結果が良かった人も悪かった人も、点数だけを見て一喜一憂しても意味がありません。各自弱点を分析し、来週からの直前講習の取り組みの計画を立てる指針にしてください。
あっ!学科の方もしっかりね!

2014年9月26日金曜日

優秀作品展示:更新3vol.2

更新した優秀作品掲示板の2点目!

芸大コース現役生の色彩構成です。
モチーフは「みかん」「ゴルフボール」「マドラー」「正三角形」です。
たらし込みの技法を使ってますね。ただひたすらモチーフを描写するアプローチもありますが、描画材が持っている特質を引出してあげて絵作りをするのはむしろ当たり前の事です。
ただしっかりと計画しないと、もやぁ~っとしちゃったり、色に位置が出ずに弱さになってしまうので要注意!その点この作品はしっかりとエスキースが出来ているようですね!!構成を考える力が随分と出来てきました。バランス感覚も良いですね。ちょっとしたアイディアでもっともっと良くなります。現役生でこれぐらい安定感があるのは優秀です。って、そろそろ「現役生としては・・・」の表現は失礼かな。笑


2014年9月19日金曜日

「美大で何を学ぶのか」

「美大で何を学ぶのか 将来の夢を実現するために今どんな準備が必要か」

多摩美術大学生産デザイン学科長の和田達也教授がハマ美にお見えになります。
冒頭のタイトルがお話の中心になりますので、とても魅力的な会になると思いますよ!
多摩美志望者に限らずふるって参加しましょう!!

9月21日(日)
14:00〜15:30

第2部
15:40〜
生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻志望者対象の作品講評会
※高3生・高卒生対象になります。

どちらの会も、本学院生(中学生、高校生、高卒生)に限らず、保護者の方やお友達との参加も可能ですよ〜!

2014年9月18日木曜日

優秀作品展示:更新3

優秀作品掲示板の作品を2点更新しました。
 まず1点目にご紹介するのは、私大平面系のデッサンです。
夏期講習中に制作したものなので、時期的にはちょっと前ですね。
「手と昆虫」が出題でした。
丁寧な観察に裏付けられた描写力が魅力ですね。
カブトムシの足なんかは本当にそれっぽい!(ベタな言い方ですみません)
足の爪が皮膚に引っ掛かるんだよね〜!

描く人は、構図やプロポーション、明暗の設定や質の違い、いろいろな視点で観ていかなくてはなりませんが、その絵を見る側は案外適当です。間違っても描く人と同じ目線で見る事は無い。
大事なのは、『何が伝わったのか?』という事でしょう。

そうそう、カブトムシはこうやって持つよね〜。
足をばたばたさせるんだよ〜。

指先の爪を描く事が目的ではないし、明暗の設定をする事が目的でもないです。
「それっぽさ」をどうやって伝えるのか!それを楽しめると良いですね!!

2014年9月16日火曜日

コンクール終了&後期開始


私大コースは、いきなりのコンクールで後期の授業が始まりました。
4月から受験までの調度折り返し地点。

後期は専攻別の強化課題などに取り組みつつ、課題もより実践的になっていきます。まだまだ受験への現実感を持てない人もいるかと思いますが、これまでの取り組みで、自分は「何が苦手なのか?」「何が足りないのか?」ということは何となくわかっていると思います。特にデッサンは、あるレベルに到達するのに経験量がモノをいいます。なので、クロッキーもしくは加筆の自主的な取り組みを是非やってみましょう!

2014年9月10日水曜日

何だかうまくいかないんだよ、、、、、、デッサンが (泣)


そんなときの秘訣。

さて、どうするんだ!!と。

ポイントを3つに絞りましょう。
頭がこんがらがった時ほど物事はシンプルに、そして実はそこに問題の本質があったりします。

1、いいなぁ〜、かっこいいぁ〜、すごいなぁ〜と感じる作品をたくさんみましょう。
注:どの鉛筆使っているのか、どうやって描いているのか、そんなところは見なくていいです。ただ、ぼ〜っと。いいな〜かっこいいな〜とつぶやきながら見るぐらいで良いです。そして量を見る。いっぱい。目に焼き付けましょう。寝る時目をつむって「あ〜あんな感じのデッサンだったな〜」とぼんやりと思い出せると良いですね。上手くいかなくて困っているので、どうしてもどうやって描いているのかというテクニック的な部分に目がいきがちですが、傷口を広げるだけです。具体的なテクニックに関することはもっと先の問題です。

2、よく見て、良く比較する。
注:みんなは良い作品を見た時にどんな感想を持つでしょう?「すご〜い」とか「うまい!」とか?もう少し具体的に言っていくと、「質感がすごい!」とか「量感が出ていて迫力がある!」とか「明暗がしっかりしていて光を感じる!」とかかな。いろんな言い回しがあると思いますが、「リアル!それっぽい!」というところが大本なはずです。
あまりにも当たり前すぎて意識外になっている事柄を、デッサンや作品を通してみせられるとハッ!とする訳です。「ナニコレ!?すごい!」ってね。それが表現たる所以です。日常生活を送る+アルファ程度の観察量で人々を感動させられる訳ないでしょ。
みんなは知らないと思うけど、あの部分の形、私知ってるよ!だってじっくり観察したもん!という量が多くなったら絶対に絵は良くなっているはず!ゼッタイ!そして、そこまで観察して描いたものを必ず本物と比較すること!見比べないとそっくりにならないからね。当たり前なんだけど。

3、上記を踏まえ、そしてしつこくしつこく。
注:大好きな曲を友だちに伝えてあげてみてください。身振り手振りを交えても、歌ってみても、何時間かけても構いません。ただし、その曲は聴かせてはいけません。想像してみて。実際にやらなくていいよ、変な人に思われるから。笑
自分の感動を100%相手に伝えられるかどうか。それは多分無理です。仮にその曲を聴かせたとしても。がっかりすることはないです。そういうものです。だからこそ出来る限り100%を目指して、しつこくしつこく伝えるんです。それで80%共有できたらそれはとてつもなく素晴らしいこと!
「大体こんな感じ」では1%も伝わらないでしょう。「さっきよりは良くなったと思うんだけど〜、、、いや!まだまだ!」「だいぶ似てきたかな〜〜、いやもっともっと!!!!」と。幸いなことに絵はどんなにしつこくても嫌がられることはありません。むしろ大きな魅力です。よかった、そういう世界で・・・。笑
普段は素直でいい子だったとしても、ひとたび鉛筆を握ったら瞳に真っ赤な炎を燃やしてしつこくしつこくやりましょう!没頭しすぎて、よだれが垂れているのに気がつかないぐらいが理想です。

ポイントは3つ。
それぞれを実践するにあたっては具体的な工夫が必要ですよね。
1は資料収集をどの様にやるのか。
2は良く観察出来るまた比較しやすい制作環境をもう一度見直してみたり。
3はいかに集中力を持続させるか。

絵にはいろんな魅力がありますが、時にその多様さに何をやったら良いのかがわからなくなることもしばしば。ただ、上記の3つのポイントは全てに於いて共通の、そして最も重要な事柄かもしれません。

ちょっとずつ涼しくなってきて迫る入試を否が応でも感じる時期だからこそ、基礎の充実が勝負の決め手です。
時間には限りがありますが、出来ることたくさんはあります。

2014年8月20日水曜日

合格者最低点とそこに隠されている力

 美大入試は実技と学科の合計点で合否を判定します。毎年大学が公表する「合格者最低点」がその名が示す通り合否の分かれ目になります。よって「あと3点足りなかった・・・」とか「危なかった〜ギリギリだった・・・」とか入試の成績が開示されるとわかる仕組みです。
点数で評価をされる訳ですから、現実的にあと3点をどこで採らなければならないか、という捉え方が当然できる一方で、最低ラインを上回る点を得る為にはそれ相応の経験を積んでいないと採れないレベルに設定してある、とも言えるのです。

それ相応の経験とは?

ものづくりの基礎体力を身に付けているのか、という事だと思います。
体力あるのか?と。
ここで言う体力とは身体能力的なものではなく、「一つのことをやり続けられる力」という意味です。
「美大は研究するための機関。手取り足取り教える訳ではない。自分で考え自分で探し、自ら実行するクリエイターとしての基礎体力が身に付いているのか?」と。
作品作りのほとんどは上手くいかないことが大半です。でも、それでもできた時、上手くいった時の充実感を味わいたくて試行錯誤するものです。そしてそれが面白さです。
4月初旬に入学式を終え、次の週にはもう終電で家に帰えらなければ課題が終わらないという忙しい専攻がいくつもあります。
「すっごい忙しい!!でも、、、、すっごく楽しい!!!!」という人は受験期にしっかりと基礎体力を付けた人でしょう。
大学がつまらないという人は在学中に付け治さなければなりません。

ハマ美は予備校なのであと3点をどう採るかを考えますが、受験するみなさんは、受験を超えた将来へ向けての資質が既に問われていると考えた方がいいでしょう。

だって大学合格が目的ではないんですからね。

たった3点。されど3点。

2014年8月6日水曜日

優秀作品展示:更新2

本日で夏期講習前半戦が終了です!
優秀作品掲示板の更新作品のもう一点、鉛筆デッサンです。こちらも現役生作品!!

多摩美術大学グラフィックデザイン学科鉛筆デッサン

「荒縄を持つ両手」が課題です。手に巻き付けている荒縄が、巻き付けているような空間にならなかったり、手にめり込んで見えてしまったりしがちですが、画面の空間を決定づける役割をしっかり果たしてくれていますね。荒縄をモチーフとして渡された時に、その形の細かさに「え!?めんどくさ・・・」と思うか、絵のポイントとして積極的に扱えるか大きな分かれ道です。
この作品はもちろん後者。描写ももちろん優秀ですが、この「絵を描く姿勢」が一番魅力として表れているのかもしれませんね。





2014年8月2日土曜日

優秀作品展示:更新

あつい夏期講習が続いていますが、
みんな頑張ってます!

作品掲示板の作品を2点更新しました〜!
まずはこちら↓
美大受験予備校横浜美術学院:芸大系参考作品

芸大コース現役生の作品です!
完成度の高い色彩構成を目指すための描写力強化週間の課題です。
制作時間は多少長めに設定していますので、充実感ある作品に仕上がっていますね。
彩度をコントロールする姿勢を感じますが、ちょっと調子が浮いちゃったかな〜・・、という部分は今後に期待したいと思います。取り組み内容は、非常にGood!!です。

2014年7月29日火曜日

夏期講習!


毎日暑い日が続いていますが、ハマ美もアツい夏期講習中です!

夏期講習はこの一年の中では、時間的にもじっくりと取り組める数少ない機会です。
特に普段夜間部の高3生は、5〜6時間の課題を試験と同じ一日のなかで取り組めるほぼ始めての機会だと思います。

夏期講習を有意義なものにする為には、各自今この時期にでクリアしたい問題をしっかりと意識して、取り組みましょう。ただなんとなく、課題をこなしていても意味はないですよ〜

夏バテに負けないように、体調管理もしっかりとして
それぞれ何かをつかめる夏にしてください。

2014年7月23日水曜日

2014多摩美術大学オープンキャンパス

多摩美のオープンキャンパスに行ってきました!
入試ガイドやオーキャン当日に展示されていたみんなの力作をアップします!!!!

多摩美術大学グラフィックデザイン合格者作品
グラフィックデザイン学科<左:右>
多摩美術大学プロダクトデザイン合格者作品
プロダクトデザイン専攻<左:右>
多摩美術大学生産デザイン学科合格者作品
プロダクトデザイン専攻<左> テキスタイルデザイン専攻<右>
多摩美術大学テキスタイル、劇場美術デザインコース合格者作品
テキスタイルデザイン専攻<左> 劇場美術デザインコース<右>
劇場美術デザインコース<左:右>

みなさん、オーキャンご苦労さまでした!!!!!!!
ワークショップをやったり来場者に会場案内している姿は、
予備校で見ていた頃よりちょっと大人に見えました!!!

2014年7月18日金曜日

多摩美術大学プロダクトデザイン合格者作品制作プロセス:第2弾

今年の入試ガイドにも掲載されていた作品の制作プロセスシリーズ第2弾です。

第一弾はこちら↓(プロダクトデザイン専攻色彩構成)
http://hamabidesign.blogspot.jp/2014/07/blog-post_7.html
第二弾はこちら↓(グラフィックデザイン専攻色彩構成) 
http://hamabidesign.blogspot.jp/2014/07/blog-post_9.html


多摩美プロダクトデザイン合格者色彩構成作品
まずはエスキースです。「風」と聞いてふわりと舞う落ち葉を利用して表現しようとしました。光の演出も効いていて良いプランですね。ストライプ柄を利用して机の上の空間を効果的に演出しようとしています。<左>
右の図は下書きです。う〜〜〜〜〜ん、楕円地獄(笑)。プロダクトですので高い形の制度は必須条件です!!

多摩美プロダクトデザイン合格者色彩構成作品
さあ、塗り始めます。光を表現する為の影のグラデーションから手を入れていっていますね。この作品を印象づける重要な部分です。楕円がんばってます!<左>
台上のストライプも加筆し始めました。画面空間の設定が見えてきましたね。<右>

多摩美プロダクトデザイン合格者色彩構成作品
画面左上のアルコールランプ部分の描写です。独特な金属質の表現にここでもグラデーションを効果的に使っています。<左>
徐々に詰まってきました。 <右>

多摩美プロダクトデザイン合格者色彩構成作品
いよいよラストスパート!影の空間に色をのせたら一気に仕上がりました!あらかじめ明るさ暗さの演出をどれくらいの明度で表現するのかをしっかりイメージ出来ていないと、この完成度にはたどり着かないでしょう。

日々のトレーニングの成果を存分に発揮した一枚ですね!!!

2014年7月15日火曜日

鉛筆デッサン(手のデッサン)プロセス

 夏の宿題のヒントにでもと思って、手のデッサンの制作プロセスを紹介します。
前回お伝えしたプロセスは合格再現のプロセスでしたが、今回の作品は通常授業中に記録したものです。(ちなみに作者は多摩美術大学プロダクトデザイン専攻合格者です。)
課題は「箱を持つ両手」という出題でした。
さあ、スタート!

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
まずは描き出しです。全体に大きく手を進めていくのがポイントです。描き易い方の手から・・・みたいに進めていてはダメですよ。なぜならこの段階で構図、プロポーションなどをチェックしなければならないからです。1時間以内にここまで進めたいですね。

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
構図やプロポーションに大きな問題が無ければ徐々に描き進めましょう!明るさ暗さを意識して大きな調子の秩序を捉まえていきます。<左>
同時にものの固有色の違いに手をつけ始めました。<右>

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
ちょっと勇気がいりますが、完成のイメージに近づける為に思い切って調子を置いていますね。どこかでこのような仕掛けをする必要があります。また、コントラストだけではなく、指標となるような描写も加わり始めています。

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
どんどん加筆します。この段階まで来るとちょっと楽しい!(笑)<左>
絵の状態を常に見なが進めます。
完成〜〜〜〜〜〜〜!<右>

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
ちょっと荒れていた調子もピタッとおさまって完成度が上がりましたね!
時間が経つにつれどんどんと情報量(観察量)が増す良いデッサンです。
作者の力量を感じますね!

いきなり描写力がつく事はありませんが、進め方はすぐにでも改善する事ができます。描き出し1時間ぐらいの仕事内容を、このプロセスと比較してみて下さいね。上達の秘訣です!

2014年7月10日木曜日

夏期講習前の宿題

前期が終了し、次のハマ美での制作は夏期講習ですね〜 前期最終日に出した宿題をあらためてアップしておきます。夏期講習初日に完成度の高い作品が見れることを期待しています!




昼間部

■芸大コース(デザイン・工芸共通 B3画用紙)

①任意の植物(花、果物、野菜、観葉植物、落ち葉…など)を細密鉛筆デッサン。
②上記デッサンで描いたものを色彩で細密描写。

■私大コース(B3画用紙)

①手のクロッキー(20ポーズ以上)
②最終課題のリファイン。


夜間部

宿題①〈全専攻共通宿題〉A4ファイル

●自分が受ける専攻(デッサン・色彩・立体)の資料を収集し、ファイルを作成しなさい。
※可能な限りキレイに見やすく整理して作ること!

宿題②〈専攻別宿題〉B3画用紙


■平面系(グラフ・情報)

●写真を持つ両手を想定してデッサンしなさい。
※どれだけ時間をかけても良いので、自分の完成度の限界を夏期講習前に出来るだけ高めておこう!

■プロダクト
●手と「取っ手」を想定してデッサンしなさい。
※どれだけ時間をかけても良いので、自分の完成度の限界を夏期講習前に出来るだけ高めておこう!

■テキスタイル
●花をデッサンしなさい。
花は各自用意してください。任意の花器に入れた状態を卓上に設置し、よく観察して描くこと。花器も含め絵としての効果を考慮してモチーフを選ぶこと。


■環境

●自宅の任意の部屋をデッサンしなさい。自分の部屋、リビング、キッチン、などなど。
※条件:窓を必ず入れること。人物は描かないこと。


■工芸・劇場

●靴の細密デッサンをしなさい。
※靴は各自用意し、一足(左右両方)を描くこと。


■芸大コース(デザイン・工芸共通)

①任意の植物(花、果物、野菜、観葉植物、落ち葉…など)を細密鉛筆デッサン。
②上記デッサンで描いたものを色彩で細密描写。

2014年7月9日水曜日

多摩美術大学グラフィックデザイン合格者作品制作プロセス

次は多摩美グラフィックデザインの制作プロセスです。

●実技問題出題のねらい・意図
 制作にあたっては次の4点を基本にしてください。
1.平面としての構成美を第一とし、細かい描写は省略する。
2.色数が多すぎて配色の効果が失われたり、逆に色彩が消極的なために視覚的豊かさが不足しないように。
3.課題違反はその都度に応じて大きく減点されるので、問題文をよく読み、条件は完全に満たすように。
4.テーマをひねって考えるより前に、まず出題が何を求めているのかをよく汲み取るように。

多摩グラが公式にアナウンスしているこの4つのポイントを知っている人は意外に少ない・・・・。
さらにこのポイントをクリアしていると何点取れるかを知っている人はもっと少ない・・・・。

さて、プロセスに戻りましょう!

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

まずはエスキース!<左>
1本の直線とチューリップ、そして「春」の文字が構成要素です。
何となく。「春!チューリップ!」と聞くと赤、黄、緑みたいに連想しがちですが厳禁です。
調和のとれた色彩と、シンプルな画面構成を心がけましょう。
この作者は完成のイメージをエスキースの段階で確認するため、色でのエスキースもしていますね!
さすが、すばらしい!!!!!
右は下書きの段階です。

完成までの道のりとしては序盤も序盤ですが、内容的にはこの段階で全てが決まっていると言っても過言ではありません。よってエスキースにしっかり時間をかけること、何度も構成のバランスを見直すことがポイントです。

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

さて色を塗っていく段階です。

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

とにかく、精度高く綺麗に塗ることを心がけます。
直線、曲線、文字の精度を高めることが自動的に作品の質を上げてくれます。
なんだかよれよれしたグラフィックデザインってないもんね!
また、綺麗に塗る為のテクニックをあらかじめ身に付けておくことも必要です。

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

完成!
シンプルで明解な作品になりました!
構成のバランス感覚の良さが出ていますね。

グラフの色彩構成は上記の4つを気にすると良いですよ!って、
出題者が言っているんだから改めてハマ美がいうことでもないですね・・・。

おまけ↓
横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン合格実績
http://www.e-s-w.com/hamabi/2014summer/exam_d.html



2014年7月7日月曜日

多摩美術大学プロダクトデザイン合格者作品制作プロセス


今年の入試ガイドにも掲載されていた作品の
制作プロセスのご紹介〜!

多摩美術大学プロダクトデザイン作品

今年のテーマは「風」でしたね!まずはエスキース。
風自体は描くことが出来ませんから、事象を通して表現しなければなりませんね。
金属製のお弁当箱を包んでいる布がヒラヒラとはためいている様子と、
桜の花びらが舞っている様子で「風」を表現するプランです。<左>
右の図は下書きです。

多摩美術大学プロダクトデザイン作品

さあ、実際に塗り始めます!アクリルガッシュの塗り方の基本としては
明度の高い色から塗っていきますが、塗る面積や表現の仕方によっては
逆の場合もあります。画面の印象を決める赤から塗っていきます。<左>
布とお弁当箱の関係をつくる影を塗りました。ここでも塗り方の基本とは逆ですが、
既に画面に空間が出てきましたね。<右>

多摩美術大学プロダクトデザイン作品

金属部分の描写にはいりました。ここの塗り方はセオリー通り!笑<左>
徐々に強い調子を加えます。金属の表現のポイントはコントラストですからね!

多摩美術大学プロダクトデザイン作品
















完成〜〜〜〜〜〜〜!
現役生ながら描写力、構成力も秀逸!!

春の空の下、草原でお弁当を広げているイメージが伝わりますね。



おまけ↓

http://www.e-s-w.com/hamabi/2014summer/exam_d.html


2014年7月3日木曜日

私大コンクール!!

ハマ美デザイン科武蔵野美術大学コンクール













私大デザインのコンクールの講評も終わりました!
平面系の色彩構成が良い印象でしたね。
150点中110点以上(7割強)を付けた現役生が5名も出ました。
全体にはデッサンの底上げをもっともっとしたいですね!!

普段は制作の延長で、ここは良くなったね〜みたいなコメントをしますが、
コンクールは、今までの取り組みはどうだったのかという私情は
一切抜きに作品を評価する機会です。
なので、採点の際には当然誰が描いたのか伏せて行います。
採点後にはじめて「あ〜、なんだもっと描けるのにな〜」とか
「おぉっ!スゴい頑張った!」とか、
個人への感想が洩れるわけです。

みんなとの付き合いが長くなってくると、
だんだん誰が描いた作品なのか
絵を見ただけでわかるようになってきてしまうので、
出来る限りの客観性を持って採点をします。
で、そこで出てきた点数というのが今の力ということになります。

今回は60点から120点まで付いています。
さすがに低い点数が付いてしまったらショックだよね・・・。

でもこれは入試の為にやっているので、慰めはしません。
しっかり落ち込んで、泣いてください。

大切なのはその後。
「ちくしょー!次はがんばるぞー!」
ではダメです。
もちろんそのモチベーションは絶対に必要。

問題の改善には段階があります。
<STEP:1>
まずは何に問題があって低い点数が付いたのか、
考えること(といっても講評で言っています)。
<STEP:2>
その問題をクリアするのに具体的にどんな工夫をするのか?
以上。

多くの場合<STEP:2>、これがみんな疎かなんですよ!!!
講評の時にメモを取っているでしょ!?その後それをどうしてる?
もう一度まとめ直してる?
次の制作の時にそれをチェックしながらやってる?
離れて作品を見ている時にそのメモと照らし合わせてる?

具体的な工夫って例えばこんなもんですよ。
何かとんでもなく大層なコトをやれっていうわけじゃないんだよね。

資料収集をしなさいって言われたら、その日のうちから始める!

家に帰ったら10時半だし
その後ご飯食べてお風呂入って単語覚えてると時間がない・・・・・。

じゃあいつもよりちょっと急いでご飯を食べよう。
単語は帰る電車の中でやろう。
そうすればちょっとでも資料収集の時間が取れるぞ。
そう、これも具体的な工夫です!

何となく気分で描いていてはダメです。
気分で作品の質が上がったり下がったりするのでは、
試験自体がバクチになっちゃうでしょ。
<STEP:2>、<STEP:2>を実践してください!!!!

何だか長くなっちゃいました・・・・
でもコンクールの機会に言っておきたいんだからしょうがない!


2014年6月30日月曜日

芸大コースコンクール作品:現役生


横浜美術学院石膏デッサンブルータス

1学期の締めくくりのコンクール「ブルータス」です。
入試まで芸大は後8ヶ月ぐらい???
現役生としてはまずまずですね!!
ちょっと画像の諧調がトンでしまっているのが申し訳ないところですが
(実際のデッサンは腹部の調子はこんなに黒がたまってないよ!)、
頭部にもう一つ調子が増えることプラス、
台座の暗さの設定ができれば充実感はさらに増すでしょう!

さあ、夏期講習が楽しみです!!!


2014年6月24日火曜日

第一回実技模試!


















前回と同じような画像ですが(笑)、
やっている事は違います。

今年度第一回目のコンクール(実技模試)です!

一切指導ナシ!!
今まで取り組んだ成果を、
自分一人の目で判断してしっかりと作品に表してください。
当たり前だけど試験は一人でやらなきゃいけないからね。

この結果を受け、
足りない部分を夏期講習でみっちりトレーニングを
していきましょう!!!

目指せ現役合格!!!!


2014年6月9日月曜日

優秀作品展示その2:芸大色彩構成(現役生作品)




















一階の優秀作品掲示板(勝手に命名しました)に作品を追加しましたよ。

今度は芸大系の色彩構成です。
この時期の現役生で、試験時間+αでこの完成度の作品が作れるのは優秀です!

サザエの形がもっと良ければぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・

次回作に大いに期待します!


2014年6月5日木曜日

色彩を手に入れる
















色彩構成というとまず「何色を使おうか?」と考えるのが普通かと思います。
がしかし、色彩をコントロールする上で外せないルールは「明度」です。
色には様々な要素があります。
黄色に対して青のような補色の関係や、”暖かい感じ”など配色によるイメージの視覚化、、、。
これらは「色相」による捉え方になります。
もちろんこのような色の可能性は多いに期待するところではありますが、
安定した作品を生み出す為には優先順位があるということですね。

色彩基礎演習:明度計画による幾何構成及びその応用課題。
またテクニック習得の為の溝引き課題を経た一つの成果が上の作品です。
しっかりと明度によって色彩がコントロールされていますね。
また作者のデッサン力も感じられる作品です。

1Fの作品掲示版に貼ってあるので是非見てください。


2014年5月29日木曜日

110円で手に入る2つのもの



エレベーターの隣にある自動販売機、
ハマ美オリジナルデザインって知ってました?
えっ!?どこが???(笑)













ああ、「Take Out〜・・・」って赤いトコね・・・。

まあ、そうなんですが・・・・
見て欲しいのは上の写真だと右下にある
小さ〜く書いてある文字のところでして・・・





なになに、「ウイル ユー メイク・・・」

(°△°;ハッ!!

実は多摩美の英語の入試で頻出する英文法が書かれているのですよ。

ジュースも英文法も手に入るっていうベンディングマシーンなのです!


2014年5月28日水曜日

弘法は筆を選んでいた


「弘法筆を選ばず」ということわざがあります。「技量があれば道具の善し悪しには左右されない」というのが、辞書に載っている意味だと思います。ですが、ことわざの元になった弘法大師の言葉は、「筆が悪くてうまく書けなかった」という意味であったらしいです。(うろ覚えなので、気になった人はちゃんと調べてね)要するに、「達人ほど道具の善し悪しが解る」ということなのだと思います。

少なすぎる鉛筆、丸まった鉛筆を使ってても不自由を感じずに描きすすめられちゃう人は、まずは道具をちゃんと揃えて、しっかりと手入れをして、形だけでも達人に近づきましょう。
それが、実力を上げるひとつの近道ですよ。

2014年5月27日火曜日

基礎


この時期、ハマ美のデザイン・工芸科では芸大コース、私大コースともに「基礎的課題」を行っております。
これは、「難易度が低い肩ならし的課題」ではありません。ここで取り組む「基礎的課題」は今後の全ての対策を取り組んでいく上での「土台」となる考え方や技術を習得する為の課題です。
「基礎的課題」をしっかりと取り組んでおくと、今後の課題が非常に取り組みやすくなりますし、休んでしまったり、終わらなかったりすると、次の応用的課題でつまづいてしまうかも知れません。

高校3年生は、学校、定期テスト、受験勉強(学科・実技)…やらなければいけないことがたくさんあります。でも、その全部をちゃんと取り組める姿勢を作ることが必要になります。

今のうちにしっかりと学習計画を立てて、受験生としての生活リズムを作りましょう!

2014年5月15日木曜日

ブランディングプレゼンテーション


ブランディング課題が昼夜合同プレゼンテーションをもって終了しました。
おつかれさまでした!

身の回りにある商品は、必ずデザイナーや工芸家などのクリエイターの手を経て世の中に出ています。デッサンや色彩構成だけが受験勉強ではありません。今回の経験を、身の回りにある様々な商品、製品、広告などを作り手の視点で見たり考えたりするきっかけにしてくれると良いと思います。

2014年5月13日火曜日

Join us!


















横浜ジョイナスの「&I ART PROJECT」に
ハマ美OGの皆さんが参加された力作が展示されてます〜!!
明るく鮮やかで可愛らしい!
平面から立体に起こすのって結構大変なんだよね。

通学の途中にぜひぜひ見てみてください!!
ジョイナスの1階だよ。

2014年5月2日金曜日

ブランディング後半戦


ブランディングもいよいよ後半戦。
各チームだいぶ形が出来てきました。
連休の使い方がポイントになりそうです。

最後まで「もう一歩先」を目指して頑張ってください!

2014年4月22日火曜日

ブランディング


ハマ美デザイン・工芸科恒例の
「ブランディング課題」が今年も始まりました!

今年のテーマは「チョコレート菓子」です。

クリエイター目線で世の中のデザインを見るきっかけに出来るように、
本気で調べて、本気で議論して、本気で作ってください!

2014年4月9日水曜日

新年度スタート

1年後(試験までは実は10ヶ月後)に向けて、本日より、新年度がスタートしました!

高3生は初めての美大受験なので、受験に対してまだまだ現実感を持ちきれていないとは思いますが、後悔のない取り組みが出来るよう、ひとつひとつの課題を全力で取り組んでください!高卒生は悔しい思いをステップにして、高いレベルでの突破を目指して行きましょう!

講師一同も全力でサポートしていきますので、よろしくお願いします!

2014年4月8日火曜日

多摩美術大学プロダクトデザイン合格者入試再現作品第3弾


















多摩美プロダクト合格者の入試再現作品です。

新入生の皆さん大学ご入学おめでとうございます!
ハマ美は明日9日から新年度スタートします。
1年間ビシビシと鍛えて、
来年のこの時期に力のある後輩を大学に送り込みたいと思いますので、
新1年生の皆さん、
より一層の成長を期待しています。

2014年3月31日月曜日

多摩美術大学グラフィックデザイン入試再現作品集!見覚え、ある?

多摩美術大学プロダクトデザイン入試再現作品集に続いて、
今度はグラフィックデザインの合格者再現集です!

見覚え、ある?


2014年度


2013年度

2012年度


2011年度








ハマ美のグラフ、
圧倒的な合格率。

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