2010年6月30日水曜日

私大コース-コンクール


29日の私大コースは、コンクールの高3生科、高卒生科の合同コンクールでした。
1学期の勉強の成果を確認する良い機会になったと思います。
今回、うまくいった人、力が出しきれなかった人、それぞれあると思いますが、ここでの結果を踏まえて、このあとの取り組み、とくに夏期講習の過ごし方に活かして欲しいと思います。

正直なところ、上位に入った作品にも手放しで褒められるものはありませんでした。今回、このコンクールで上位に入った人も、まだまだ積み上げるべきことがあると思います。そして、残念ながら、今回のコンクールであまり良い結果がでなかった人は、まだまだ絶対的に描き足りないのが正直なところだと思います。課題以外での取り組みも必要でしょう。

それぞれ、このあとの制作の中でしっかり意識を持って取り組んでいってほしいと思います。

(す)

2010年6月17日木曜日

ブルータス


芸大コース高3生コースは、本日より石膏デッサン(ブルータス)でした。

ブルータス:古代ローマの家族名ブルトゥス(Brutus)の英語読み。ガイウス・ユリウス・カエサルの暗殺者。「ブルータス、お前もか」という台詞は、シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』の、カエサル最後の言葉としての台詞。この彫刻は、ミケランジェロ作で、未完成作品。頭部は、ミケランジェロの手によるものとされるが、体は、弟子が手を入れたといわれています。フィレンンツェのバルジェロ美術館収蔵。



なんで、こんなことを書いたのかというと、デッサンするときに、よりよく見るきっかけになったり、思い入れを持って描けたりするかなと思ったからです。興味を持ったら、いろいろな石膏像について調べてみてください。

(す)

2010年6月2日水曜日

感覚と技術


高卒生科は、構成力強化週間です。誤解を恐れずに言うと「構成力」とは、基本的には画面に対するバランス感覚です。文字通り「感覚」なので、答えは、一つだけではありません。答えは無限にあるといっても良いでしょう。このバランス感覚はだれでも持っていると思うのですが、それを、コントロールして画面に定着させるには、訓練が必要です。しかも、一朝一夕にはいきません。訓練は、自分で実際に描いたり、作ったりすることが一番ですが、古今和洋の様々な絵画やデザインなどを、構成的な眼で見ることもとても良い訓練になるでしょう。だから、課題が終了しても、「構成的意識」を持続させてくださいね。




高校生科は、フォトリアルです。この課題もいろいろな意味があるのですが、ここでは、技術について書きます。技術(テクニック)の向上もまた、大変重要なことです。とても面白い発想が出来ても、それを「かたち」に出来なければ意味がありません。べた塗りで美しいグラデーションを作るには、絵具の使いかたにも工夫が必要になのです。そして、技術の向上もまた簡単にはできません。近道はとにかく、手を動かすことです。ただ、注意して欲しいのは、雑な仕事をたくさんやっても技術はあまり向上しないということです。いまの自分にとってのできるだけ丁寧な仕事を、なるべくたくさんやることが技術の向上には必要なのです。そして、どんどん見せに来てくださいね。


(す)