そんなときの秘訣。
さて、どうするんだ!!と。
ポイントを3つに絞りましょう。
頭がこんがらがった時ほど物事はシンプルに、そして実はそこに問題の本質があったりします。
1、いいなぁ〜、かっこいいぁ〜、すごいなぁ〜と感じる作品をたくさんみましょう。
注:どの鉛筆使っているのか、どうやって描いているのか、そんなところは見なくていいです。ただ、ぼ〜っと。いいな〜かっこいいな〜とつぶやきながら見るぐらいで良いです。そして量を見る。いっぱい。目に焼き付けましょう。寝る時目をつむって「あ〜あんな感じのデッサンだったな〜」とぼんやりと思い出せると良いですね。上手くいかなくて困っているので、どうしてもどうやって描いているのかというテクニック的な部分に目がいきがちですが、傷口を広げるだけです。具体的なテクニックに関することはもっと先の問題です。
2、よく見て、良く比較する。
注:みんなは良い作品を見た時にどんな感想を持つでしょう?「すご〜い」とか「うまい!」とか?もう少し具体的に言っていくと、「質感がすごい!」とか「量感が出ていて迫力がある!」とか「明暗がしっかりしていて光を感じる!」とかかな。いろんな言い回しがあると思いますが、「リアル!それっぽい!」というところが大本なはずです。
あまりにも当たり前すぎて意識外になっている事柄を、デッサンや作品を通してみせられるとハッ!とする訳です。「ナニコレ!?すごい!」ってね。それが表現たる所以です。日常生活を送る+アルファ程度の観察量で人々を感動させられる訳ないでしょ。
みんなは知らないと思うけど、あの部分の形、私知ってるよ!だってじっくり観察したもん!という量が多くなったら絶対に絵は良くなっているはず!ゼッタイ!そして、そこまで観察して描いたものを必ず本物と比較すること!見比べないとそっくりにならないからね。当たり前なんだけど。
3、上記を踏まえ、そしてしつこくしつこく。
注:大好きな曲を友だちに伝えてあげてみてください。身振り手振りを交えても、歌ってみても、何時間かけても構いません。ただし、その曲は聴かせてはいけません。想像してみて。実際にやらなくていいよ、変な人に思われるから。笑
自分の感動を100%相手に伝えられるかどうか。それは多分無理です。仮にその曲を聴かせたとしても。がっかりすることはないです。そういうものです。だからこそ出来る限り100%を目指して、しつこくしつこく伝えるんです。それで80%共有できたらそれはとてつもなく素晴らしいこと!
「大体こんな感じ」では1%も伝わらないでしょう。「さっきよりは良くなったと思うんだけど〜、、、いや!まだまだ!」「だいぶ似てきたかな〜〜、いやもっともっと!!!!」と。幸いなことに絵はどんなにしつこくても嫌がられることはありません。むしろ大きな魅力です。よかった、そういう世界で・・・。笑
普段は素直でいい子だったとしても、ひとたび鉛筆を握ったら瞳に真っ赤な炎を燃やしてしつこくしつこくやりましょう!没頭しすぎて、よだれが垂れているのに気がつかないぐらいが理想です。
ポイントは3つ。
それぞれを実践するにあたっては具体的な工夫が必要ですよね。
1は資料収集をどの様にやるのか。
2は良く観察出来るまた比較しやすい制作環境をもう一度見直してみたり。
3はいかに集中力を持続させるか。
絵にはいろんな魅力がありますが、時にその多様さに何をやったら良いのかがわからなくなることもしばしば。ただ、上記の3つのポイントは全てに於いて共通の、そして最も重要な事柄かもしれません。
ちょっとずつ涼しくなってきて迫る入試を否が応でも感じる時期だからこそ、基礎の充実が勝負の決め手です。
時間には限りがありますが、出来ることたくさんはあります。