2014年7月29日火曜日

夏期講習!


毎日暑い日が続いていますが、ハマ美もアツい夏期講習中です!

夏期講習はこの一年の中では、時間的にもじっくりと取り組める数少ない機会です。
特に普段夜間部の高3生は、5〜6時間の課題を試験と同じ一日のなかで取り組めるほぼ始めての機会だと思います。

夏期講習を有意義なものにする為には、各自今この時期にでクリアしたい問題をしっかりと意識して、取り組みましょう。ただなんとなく、課題をこなしていても意味はないですよ〜

夏バテに負けないように、体調管理もしっかりとして
それぞれ何かをつかめる夏にしてください。

2014年7月23日水曜日

2014多摩美術大学オープンキャンパス

多摩美のオープンキャンパスに行ってきました!
入試ガイドやオーキャン当日に展示されていたみんなの力作をアップします!!!!

多摩美術大学グラフィックデザイン合格者作品
グラフィックデザイン学科<左:右>
多摩美術大学プロダクトデザイン合格者作品
プロダクトデザイン専攻<左:右>
多摩美術大学生産デザイン学科合格者作品
プロダクトデザイン専攻<左> テキスタイルデザイン専攻<右>
多摩美術大学テキスタイル、劇場美術デザインコース合格者作品
テキスタイルデザイン専攻<左> 劇場美術デザインコース<右>
劇場美術デザインコース<左:右>

みなさん、オーキャンご苦労さまでした!!!!!!!
ワークショップをやったり来場者に会場案内している姿は、
予備校で見ていた頃よりちょっと大人に見えました!!!

2014年7月18日金曜日

多摩美術大学プロダクトデザイン合格者作品制作プロセス:第2弾

今年の入試ガイドにも掲載されていた作品の制作プロセスシリーズ第2弾です。

第一弾はこちら↓(プロダクトデザイン専攻色彩構成)
http://hamabidesign.blogspot.jp/2014/07/blog-post_7.html
第二弾はこちら↓(グラフィックデザイン専攻色彩構成) 
http://hamabidesign.blogspot.jp/2014/07/blog-post_9.html


多摩美プロダクトデザイン合格者色彩構成作品
まずはエスキースです。「風」と聞いてふわりと舞う落ち葉を利用して表現しようとしました。光の演出も効いていて良いプランですね。ストライプ柄を利用して机の上の空間を効果的に演出しようとしています。<左>
右の図は下書きです。う〜〜〜〜〜ん、楕円地獄(笑)。プロダクトですので高い形の制度は必須条件です!!

多摩美プロダクトデザイン合格者色彩構成作品
さあ、塗り始めます。光を表現する為の影のグラデーションから手を入れていっていますね。この作品を印象づける重要な部分です。楕円がんばってます!<左>
台上のストライプも加筆し始めました。画面空間の設定が見えてきましたね。<右>

多摩美プロダクトデザイン合格者色彩構成作品
画面左上のアルコールランプ部分の描写です。独特な金属質の表現にここでもグラデーションを効果的に使っています。<左>
徐々に詰まってきました。 <右>

多摩美プロダクトデザイン合格者色彩構成作品
いよいよラストスパート!影の空間に色をのせたら一気に仕上がりました!あらかじめ明るさ暗さの演出をどれくらいの明度で表現するのかをしっかりイメージ出来ていないと、この完成度にはたどり着かないでしょう。

日々のトレーニングの成果を存分に発揮した一枚ですね!!!

2014年7月15日火曜日

鉛筆デッサン(手のデッサン)プロセス

 夏の宿題のヒントにでもと思って、手のデッサンの制作プロセスを紹介します。
前回お伝えしたプロセスは合格再現のプロセスでしたが、今回の作品は通常授業中に記録したものです。(ちなみに作者は多摩美術大学プロダクトデザイン専攻合格者です。)
課題は「箱を持つ両手」という出題でした。
さあ、スタート!

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
まずは描き出しです。全体に大きく手を進めていくのがポイントです。描き易い方の手から・・・みたいに進めていてはダメですよ。なぜならこの段階で構図、プロポーションなどをチェックしなければならないからです。1時間以内にここまで進めたいですね。

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
構図やプロポーションに大きな問題が無ければ徐々に描き進めましょう!明るさ暗さを意識して大きな調子の秩序を捉まえていきます。<左>
同時にものの固有色の違いに手をつけ始めました。<右>

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
ちょっと勇気がいりますが、完成のイメージに近づける為に思い切って調子を置いていますね。どこかでこのような仕掛けをする必要があります。また、コントラストだけではなく、指標となるような描写も加わり始めています。

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
どんどん加筆します。この段階まで来るとちょっと楽しい!(笑)<左>
絵の状態を常に見なが進めます。
完成〜〜〜〜〜〜〜!<右>

多摩美プロダクトデザイン:鉛筆デッサンプロセス
ちょっと荒れていた調子もピタッとおさまって完成度が上がりましたね!
時間が経つにつれどんどんと情報量(観察量)が増す良いデッサンです。
作者の力量を感じますね!

いきなり描写力がつく事はありませんが、進め方はすぐにでも改善する事ができます。描き出し1時間ぐらいの仕事内容を、このプロセスと比較してみて下さいね。上達の秘訣です!

2014年7月10日木曜日

夏期講習前の宿題

前期が終了し、次のハマ美での制作は夏期講習ですね〜 前期最終日に出した宿題をあらためてアップしておきます。夏期講習初日に完成度の高い作品が見れることを期待しています!




昼間部

■芸大コース(デザイン・工芸共通 B3画用紙)

①任意の植物(花、果物、野菜、観葉植物、落ち葉…など)を細密鉛筆デッサン。
②上記デッサンで描いたものを色彩で細密描写。

■私大コース(B3画用紙)

①手のクロッキー(20ポーズ以上)
②最終課題のリファイン。


夜間部

宿題①〈全専攻共通宿題〉A4ファイル

●自分が受ける専攻(デッサン・色彩・立体)の資料を収集し、ファイルを作成しなさい。
※可能な限りキレイに見やすく整理して作ること!

宿題②〈専攻別宿題〉B3画用紙


■平面系(グラフ・情報)

●写真を持つ両手を想定してデッサンしなさい。
※どれだけ時間をかけても良いので、自分の完成度の限界を夏期講習前に出来るだけ高めておこう!

■プロダクト
●手と「取っ手」を想定してデッサンしなさい。
※どれだけ時間をかけても良いので、自分の完成度の限界を夏期講習前に出来るだけ高めておこう!

■テキスタイル
●花をデッサンしなさい。
花は各自用意してください。任意の花器に入れた状態を卓上に設置し、よく観察して描くこと。花器も含め絵としての効果を考慮してモチーフを選ぶこと。


■環境

●自宅の任意の部屋をデッサンしなさい。自分の部屋、リビング、キッチン、などなど。
※条件:窓を必ず入れること。人物は描かないこと。


■工芸・劇場

●靴の細密デッサンをしなさい。
※靴は各自用意し、一足(左右両方)を描くこと。


■芸大コース(デザイン・工芸共通)

①任意の植物(花、果物、野菜、観葉植物、落ち葉…など)を細密鉛筆デッサン。
②上記デッサンで描いたものを色彩で細密描写。

2014年7月9日水曜日

多摩美術大学グラフィックデザイン合格者作品制作プロセス

次は多摩美グラフィックデザインの制作プロセスです。

●実技問題出題のねらい・意図
 制作にあたっては次の4点を基本にしてください。
1.平面としての構成美を第一とし、細かい描写は省略する。
2.色数が多すぎて配色の効果が失われたり、逆に色彩が消極的なために視覚的豊かさが不足しないように。
3.課題違反はその都度に応じて大きく減点されるので、問題文をよく読み、条件は完全に満たすように。
4.テーマをひねって考えるより前に、まず出題が何を求めているのかをよく汲み取るように。

多摩グラが公式にアナウンスしているこの4つのポイントを知っている人は意外に少ない・・・・。
さらにこのポイントをクリアしていると何点取れるかを知っている人はもっと少ない・・・・。

さて、プロセスに戻りましょう!

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

まずはエスキース!<左>
1本の直線とチューリップ、そして「春」の文字が構成要素です。
何となく。「春!チューリップ!」と聞くと赤、黄、緑みたいに連想しがちですが厳禁です。
調和のとれた色彩と、シンプルな画面構成を心がけましょう。
この作者は完成のイメージをエスキースの段階で確認するため、色でのエスキースもしていますね!
さすが、すばらしい!!!!!
右は下書きの段階です。

完成までの道のりとしては序盤も序盤ですが、内容的にはこの段階で全てが決まっていると言っても過言ではありません。よってエスキースにしっかり時間をかけること、何度も構成のバランスを見直すことがポイントです。

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

さて色を塗っていく段階です。

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

とにかく、精度高く綺麗に塗ることを心がけます。
直線、曲線、文字の精度を高めることが自動的に作品の質を上げてくれます。
なんだかよれよれしたグラフィックデザインってないもんね!
また、綺麗に塗る為のテクニックをあらかじめ身に付けておくことも必要です。

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

完成!
シンプルで明解な作品になりました!
構成のバランス感覚の良さが出ていますね。

グラフの色彩構成は上記の4つを気にすると良いですよ!って、
出題者が言っているんだから改めてハマ美がいうことでもないですね・・・。

おまけ↓
横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン合格実績
http://www.e-s-w.com/hamabi/2014summer/exam_d.html



2014年7月7日月曜日

多摩美術大学プロダクトデザイン合格者作品制作プロセス


今年の入試ガイドにも掲載されていた作品の
制作プロセスのご紹介〜!

多摩美術大学プロダクトデザイン作品

今年のテーマは「風」でしたね!まずはエスキース。
風自体は描くことが出来ませんから、事象を通して表現しなければなりませんね。
金属製のお弁当箱を包んでいる布がヒラヒラとはためいている様子と、
桜の花びらが舞っている様子で「風」を表現するプランです。<左>
右の図は下書きです。

多摩美術大学プロダクトデザイン作品

さあ、実際に塗り始めます!アクリルガッシュの塗り方の基本としては
明度の高い色から塗っていきますが、塗る面積や表現の仕方によっては
逆の場合もあります。画面の印象を決める赤から塗っていきます。<左>
布とお弁当箱の関係をつくる影を塗りました。ここでも塗り方の基本とは逆ですが、
既に画面に空間が出てきましたね。<右>

多摩美術大学プロダクトデザイン作品

金属部分の描写にはいりました。ここの塗り方はセオリー通り!笑<左>
徐々に強い調子を加えます。金属の表現のポイントはコントラストですからね!

多摩美術大学プロダクトデザイン作品
















完成〜〜〜〜〜〜〜!
現役生ながら描写力、構成力も秀逸!!

春の空の下、草原でお弁当を広げているイメージが伝わりますね。



おまけ↓

http://www.e-s-w.com/hamabi/2014summer/exam_d.html


2014年7月3日木曜日

私大コンクール!!

ハマ美デザイン科武蔵野美術大学コンクール













私大デザインのコンクールの講評も終わりました!
平面系の色彩構成が良い印象でしたね。
150点中110点以上(7割強)を付けた現役生が5名も出ました。
全体にはデッサンの底上げをもっともっとしたいですね!!

普段は制作の延長で、ここは良くなったね〜みたいなコメントをしますが、
コンクールは、今までの取り組みはどうだったのかという私情は
一切抜きに作品を評価する機会です。
なので、採点の際には当然誰が描いたのか伏せて行います。
採点後にはじめて「あ〜、なんだもっと描けるのにな〜」とか
「おぉっ!スゴい頑張った!」とか、
個人への感想が洩れるわけです。

みんなとの付き合いが長くなってくると、
だんだん誰が描いた作品なのか
絵を見ただけでわかるようになってきてしまうので、
出来る限りの客観性を持って採点をします。
で、そこで出てきた点数というのが今の力ということになります。

今回は60点から120点まで付いています。
さすがに低い点数が付いてしまったらショックだよね・・・。

でもこれは入試の為にやっているので、慰めはしません。
しっかり落ち込んで、泣いてください。

大切なのはその後。
「ちくしょー!次はがんばるぞー!」
ではダメです。
もちろんそのモチベーションは絶対に必要。

問題の改善には段階があります。
<STEP:1>
まずは何に問題があって低い点数が付いたのか、
考えること(といっても講評で言っています)。
<STEP:2>
その問題をクリアするのに具体的にどんな工夫をするのか?
以上。

多くの場合<STEP:2>、これがみんな疎かなんですよ!!!
講評の時にメモを取っているでしょ!?その後それをどうしてる?
もう一度まとめ直してる?
次の制作の時にそれをチェックしながらやってる?
離れて作品を見ている時にそのメモと照らし合わせてる?

具体的な工夫って例えばこんなもんですよ。
何かとんでもなく大層なコトをやれっていうわけじゃないんだよね。

資料収集をしなさいって言われたら、その日のうちから始める!

家に帰ったら10時半だし
その後ご飯食べてお風呂入って単語覚えてると時間がない・・・・・。

じゃあいつもよりちょっと急いでご飯を食べよう。
単語は帰る電車の中でやろう。
そうすればちょっとでも資料収集の時間が取れるぞ。
そう、これも具体的な工夫です!

何となく気分で描いていてはダメです。
気分で作品の質が上がったり下がったりするのでは、
試験自体がバクチになっちゃうでしょ。
<STEP:2>、<STEP:2>を実践してください!!!!

何だか長くなっちゃいました・・・・
でもコンクールの機会に言っておきたいんだからしょうがない!