2010年4月13日火曜日

質を支えているもの。

 
先日の日曜日、バスに揺られて展覧会へ行ってきました。

「話の話 ロシア・アニメーションの巨匠─ノルシュテイン&ヤールブソワ」展
神奈川県立近代美術館(葉山)
 

 

ユーリー・ノルシュテインは、アートアニメーション界の第一線で活躍する映像作家です。彼の優れた作品に至るまでのエスキース、絵コンテ、マケットが多数展示されています。
 
これまでに映像作品は観たことがあるものの、これだけ多くのエスキースを目にすることは初めてで、その数千枚に及ぶ試行錯誤を目の当たりにすると、秀逸な作品の質を支える、膨大な試みの集積に圧倒されてしまいました。ひとつの作品を創りあげる作家の気遣いが、とても伝わる展示になっています。

優れた作品には、それだけの裏付けがあるということなんですね。

そして、彼の代表作でもある

霧の中のハリネズミ
 1975年/ソ連/10分/カラー
 
をはじめとして、午前/午後に分けてDVD鑑賞がありました。
 
日曜日ということもあり、お子さん連れの家族も多く来場していましたが、DVDが字幕スーパーだったので、小さなお子さんには少し可哀想な気もしました。。かつて販売されていたビデオには日本語吹替え版もありましたので、どこかで手に入れることができたなら、吹替え版も観てみてくださいね。とてもいいですよ!
 
知っていた人は改めて、知らなかった人は初めて、是非この機会にノルシュテインの世界に触れてみませんか?
 
 
(し)