2014年7月9日水曜日

多摩美術大学グラフィックデザイン合格者作品制作プロセス

次は多摩美グラフィックデザインの制作プロセスです。

●実技問題出題のねらい・意図
 制作にあたっては次の4点を基本にしてください。
1.平面としての構成美を第一とし、細かい描写は省略する。
2.色数が多すぎて配色の効果が失われたり、逆に色彩が消極的なために視覚的豊かさが不足しないように。
3.課題違反はその都度に応じて大きく減点されるので、問題文をよく読み、条件は完全に満たすように。
4.テーマをひねって考えるより前に、まず出題が何を求めているのかをよく汲み取るように。

多摩グラが公式にアナウンスしているこの4つのポイントを知っている人は意外に少ない・・・・。
さらにこのポイントをクリアしていると何点取れるかを知っている人はもっと少ない・・・・。

さて、プロセスに戻りましょう!

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

まずはエスキース!<左>
1本の直線とチューリップ、そして「春」の文字が構成要素です。
何となく。「春!チューリップ!」と聞くと赤、黄、緑みたいに連想しがちですが厳禁です。
調和のとれた色彩と、シンプルな画面構成を心がけましょう。
この作者は完成のイメージをエスキースの段階で確認するため、色でのエスキースもしていますね!
さすが、すばらしい!!!!!
右は下書きの段階です。

完成までの道のりとしては序盤も序盤ですが、内容的にはこの段階で全てが決まっていると言っても過言ではありません。よってエスキースにしっかり時間をかけること、何度も構成のバランスを見直すことがポイントです。

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

さて色を塗っていく段階です。

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

とにかく、精度高く綺麗に塗ることを心がけます。
直線、曲線、文字の精度を高めることが自動的に作品の質を上げてくれます。
なんだかよれよれしたグラフィックデザインってないもんね!
また、綺麗に塗る為のテクニックをあらかじめ身に付けておくことも必要です。

横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン色彩構成プロセス

完成!
シンプルで明解な作品になりました!
構成のバランス感覚の良さが出ていますね。

グラフの色彩構成は上記の4つを気にすると良いですよ!って、
出題者が言っているんだから改めてハマ美がいうことでもないですね・・・。

おまけ↓
横浜美術学院:多摩美術大学グラフィックデザイン合格実績
http://www.e-s-w.com/hamabi/2014summer/exam_d.html